2009年 07月 27日
楽園の瑕 終極版 英国盤ブルーレイ
いつまでたっても公開が決まらない作品というのは少なからずあるものです。去年のカンヌ映画祭からずっと待っていましたが、もう待ちきれません。
最近よく利用しているアマゾンUKで他のブルーレイを買うついで(!)についつい注文してしまいました。
実はけっこう前に届いたのであります。
その映画こそ、楽園の瑕(Ashes Of Time Redux)なのです。
当然と言えば当然ですが、日本語字幕はありません。頼れるのは英語字幕だけです。
本来、イギリス盤のブルーレイのリージョンはBなのですが、幸い、この盤はリージョンAでも再生可能でした。お値段はたったの8.68英ポンド(購入時)でした。
なお、DVDも出ていますが、こちらはリージョン2のPAL方式なので、それに対応したDVDプレーヤーでしか再生できないのでご注意ください。通常、日本のDVDプレーヤーはリージョン2のNTSC方式のディスクしか再生できないからです。
残念ながら、ブルーレイに含まれている特典映像は今のところ、全く再生できません。デッキのせいなのか、何か設定がいけないのか、まだわかってはいません。わかったら、この部分を編集しておきます。
さて、オリジナルと大きく変わったのは上映時間です。なんと100分を切ってしまいました。また、トニー・レオンの出演シーンは若干減り、レスリー・チャンのシーンが増えていました。とはいえ、もともとのフィルムをブローアップしたシーンとかはフィルムの粒子まで荒くなっていました。いちおう、画質的には今は廃盤の国内盤DVDよりはヨカッタのですけどね。
音楽はヨーヨー・マです。
愛知万博のコンサートで初めて彼が演奏している姿を観ました。
グリーン・デスティニーの中の曲のチェロ奏者としても有名ですよね。
何枚もアルバムが出ていて、ワタシも数枚持っていますが、最も気に入っているのはエンニオ・モリコーネとのコラボ作品であるヨーヨー・マ プレイズ モリコーネです。
あれ、SACDとのハイブリッド盤も出ていますねー。初回限定のDVD付しか持っていません。
ストーリー的にはいつも難解と言われる、ウォン・カーウァイ作品の中でも特に難解である、と言われています。金庸の『射雕英雄伝』に登場するキャラクタをカーウァイ監督のオリジナル脚本で作られている作品なのですが、ストーリーそのものよりも映像の美しさは特筆するものがあります。武侠映画でこれだけアクションシーンが無い映画は他に知りません。ちなみにアクション監督は、あのブルース・リー(本物)とも映画の中で戦ったことがある、というよりも、デブゴン(ふ、ふるい)としてお馴染みのサモ・ハン・キンポーその人でございます。
近作の三国志はかなりツボな作品でした。レッドクリフじゃないヨ!
この映画を見ると、ついつい、大英雄も観たくなってしまってのはマニアックすぎますかねぇ?
日本盤DVDは北京語吹替しか収録されていないのが残念ですね。