2005年 06月 01日
インファナル・アンフェアのフェアな評価
パロディ映画の名手(と勝手に思っている)、バリー・ウォン監督のこの作品は、タイトルからもわかるように、インファナル・アフェア3部作のパロディになっています。
シリーズを1本も観ていない人には全く理解不能なシーン続出です。
観た人にとっては、音楽のクリソツ度、ロケ地が同じなど、驚愕の事実満載です。
DVDジャケットが秀逸ですが、これはどうも日本独自で首から下は別人と思われるCG合成クサイです。映像特典は皆無に近いですが、買ってアタリでした。ちなみに日本では劇場未公開のようです。
香港のパロディ映画のスゴイところは、オリジナルに関わっている人たちが出演しているというところでしょう。本作にも、役名もそのままサム(エリック・ツァン)やチャップマン・トゥ、ショーン・ユーまで出ているという豪華さです。さすがに主役の2人は出ていませんけどね。
その代わりとはまではいかなくても、少林サッカーやカンフー・ハッスルでお馴染みのあの人も出ています。その他、アレっと思う人も出ています。もちろん、ジミー・ウォングは出ていません!
うちわネタなのか、香港の人にしかわからないネタも満載されているようで、字幕鑑賞だけでは笑えないシーンも数多くあります。リピートして観る必要を感じております。
この監督の「男たちのバッカ野郎」という邦題の映画も元ネタになっているそうですが、未見です。機会があれば観てみたいものです。
そうそう、主演、といえば、ジェット・リー自身が出ているパロディ版(とは言い切れないけど) のウォン・フェイホンシリーズの映画もあります。これも我が家では実は影のヘビーローテーションDVDとなっています。
映画の作り手側のオリジナルに対してのリスペクトを感じさせる作品です。